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ブルマーケット下の暗号通貨の7つの段階

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Takumi

2024-3-12 8:00

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目次

暗号通貨への投資を数年ほど行っている方でしたら、ブルマーケットとベアマーケットの周期の価格変動の波を既に体験していることかと思います。この壮大な価格変動は、大体数ヶ月から数年の期間で起こり、投資に大きな影響をもたらします。本記事では典型的な暗号資産の各段階をじっくり見ていき、市場が2024年から2025年の間にブルマーケットに転じたときの展開をシミュレーションしておきましょう。

暗号通貨の7つの段階

段階1:ビットコインの半減イベントラリー

新しいブルマーケットの兆候は、大抵ビットコインの半減イベント(ハービング)によって起こります。ハービングは、マイナーへのブロック報酬を50%カットすることで、4年ごとに起こるようにプログラムされており、ビットコインの供給量を制限します。

発行量が減ることで既存のコインの希少性が高まります。需要は増える一方でビットコイン価格の高騰を引き起こすのです。ビットコインが新高値を更新するにつれ、メディアの注目も集まります。

直近のハービングは2020年で、2021年の6万米ドル超えのATHを引き起こしました。次のハービングは2024年の春に行われ、ETF効果も合わさり前回以上の高騰になると予想されています

段階2:イーサリアムへ注目が移る

ビットコインがラリーを始めると、イーサリアムへの資金流入が始まります。ブロックチェーン界で2番目に重要な暗号通貨であり、ほぼすべてのWeb3.0プロジェクトの基盤であるからです。

基本的には以下の要因が、イーサリアムの成長を後押しします。

  • イーサリアムの利用価値を高める開発者数の増加
  • ステーキングなどのアップグレード
  • DeFiやNFTのメインストリーム利用増加に伴うETH需要拡大

これらの循環により、イーサリアムはビットコインとともに急騰し、新高値を更新します。

ETF承認

ビットコインは2024年にETFが承認されましたが、ブラックロックなど多数の資産マネジメント会社によりETHもETFの承認へ向け申請が進んでいます。早ければ2024年のQ2には承認されるでしょう。

段階3:アルトコインシーズンの幕開け

ビットコインとイーサリアムが上昇すると、投資の関心はローリスクハイリターンのアルトコインに移ります。

アルトコインとは主にイーサリアムやビットコイン以外のレイヤー1や他セクターのプロジェクトの暗号通貨のことを指します。

以前のブルマーケット下のデータをもとに見ると、上位5位以外の暗号通貨が爆発的に上昇し始め、時には数週間で数千%の上昇を遂げます。こうしたスモールキャップのダークホースが関心を集め始めます。

今季のブルマーケットで注目すべき暗号通貨はこちらで紹介しています

アルトコイン熱が広がると、価格1米ドル以下のコインであればとりあえず資金をつぎ込みたくなるかと思います。しかし、残念なことにこのアルトコインシーズンには必ず終わりが待っているのです。

段階4:落ち着き

暗号通貨の全体的な上昇がピークに達すると、熱も徐々に収まっていきます。価格は落ち着き始め、横ばいで動くチャートが目立つでしょう。

勢いが衰えたのを見ると、投資家たちは利益確定に動き出します。これが暗号通貨全般の売り浴びせを引き起こし、大幅な調整が始まります。

ビットコインとイーサリアムはピーク時から30-40%下落。小型通貨では80-90%の暴落を数週間で目にすることもあります。

暗号通貨の世界では全てを自分の責任で行う必要があります。そのため投資をする際は必ず売る価格を決めておく必要があります。

仮に暗号通貨Aを100円で買ったとし、売るポイントを5000円にしたのであれば、例えそれがさらに高騰する可能性があっても売却することをおすすめします。時には朝起きたときにその通貨が暴落していることもあるからです。

段階5:ミームコインシーズン

全般的な暗号市場が落ち込み始める、新規参入者の関心の高まりとハイリスクハイリターン投機からドージコインやシバイヌといったミームコインへ注目が集まります。ミームを基調としたコインは、SNS上で異常な注目を集めます。価値はほんのわずかな価格から急騰し、コイン当たり数セントに達します。実際にもっとも高騰するのはミームコインでもあります。

しかし、このミームコインは持続不可能なもので、価値はトレンド依存のため、注目が薄れると価格は一気に暴落します。

こちらで詳しくミームコインについて紹介しています

段階6:急な大量売却

こうして最後のバブルがすべて弾けると、ブルマーケットのエネルギーは完全に衰えリスク回避姿勢が広がり始めます。

パニック売りが発生し、暗号通貨全体の崩壊が訪れます。ビットコインとアルトコインはピーク時から80-90%下落。暗号通貨はベアマーケットに突入します。

段階7: ベアマーケットの到来

その後数ヶ月から数年にわたり、暗号通貨は低迷した市場が続きます。価格は横ばいか下げ続け、売買は低迷します。

背景では、ビルダーや開発者がインフラを静かに構築し続けています。

そして次第に次のハービングが近づき、新たなサイクルへの移行が繰り返されるのです。

タイミングの予想は難しいものの、こうした市場周期は暗号通貨ではすでに数回繰り返されています。市場フェーズの推移を認識しておくことで、価格変動の波に翻弄されることなく、備えることができます。

どのタイミングで購入し、利確をするか、暗号通貨の流れを知っていることが大きな利益につながるでしょう。

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