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Web3.0のRWAセクターってなに?なぜ注目を集めているの?

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Takumi

2024-3-2 22:48

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目次

暗号通貨は今までデジタルで抽象的なものでしたが、徐々に実体経済と結びついた資産クラスへと成長しつつあります。そして現在RWA(Real World Assets、実世界資産)と呼ばれるWeb3.0セクターが注目を集めています。

RWAは暗号通貨やブロックチェーンを実物の資産価値にリンクさせることで、DeFiと現実世界の溝を埋めようとしています。RWAは不動産から商品に至るまで幅広く適用されています。

本記事ではRWAとは一体何で、なぜ人気を集めているのか紹介していきます。

RWA(Real World Assets)とは何?

RWA(Real World Assets) とは、実体経済において具体的な価値やユーティリティを有する資産のことを指します。

不動産、商品、インフラストラクチャー、美術品等がRWAの代表例として挙げられます。これらは実需や供給の基づいて価値が決まり、純粋に投機的な要素だけで価値が変動するものとは異なります。

RWAは暗号資産の価値基準となり、価格変動の激しい暗号通貨を安定させる役割を果たします。RWAを担保として実物資産に裏付けされたステーブルコインを発行したり、その価値をデジタル空間に移す「トークン化」が可能になります。

例えば、自分の所有する1軒のマンションを、ブロックチェーン上でデジタルトークンとして発行するとしましょう。このトークンはマンションの価値と裏付けられており、全額を1人が保有する代わりに、他の投資家たちに分散して保有してもらうこともできます。

ブロックチェーンと暗号資産の技術を使えば、RWAである不動産等の価値をデジタル空間でやり取りでき、新しい資産運用や投資の形が生まれます。

デジタルファイナンスの世界に実体経済の資産を取り込むRWAは、暗号通貨と従来の金融システムを繋げる重要な役割を担っています。

なぜRWAがトレンドになっているの?

RWAとはどういうセクターか大体理解できて来たかと思います。

Web3.0の中でも特に我々の生活と直接関わってくるRWAは、DeFiLlamaのカテゴリー別市場価値レポートによると2024年2月の段階で44億米ドルにも上り、2023年の当初に10億米ドルすら到達していなかったことを考えるとRWAの注目度は非常に高いことがわかります。

RWAが注目を集めている理由は、トークン化によってもたらされるこれらのメリットにあります。

RWAをトークン化することで、従来の資産投資の敷居が下がり、世界中の投資家と簡単につながることができます。ブロックチェーンの分散型プラットフォームを活用することで、地理的制約や仲介業者を省くことでコストを排除できるのです。

例えば、高額な不動産物件をトークン化すれば、少額から分散投資が可能となります。取引時間の制限もなくなるため、が投資のサイクルがより円滑になるでしょう。

ブロックチェーンの不変性と安全性によって、RWAの透明性とセキュリティも確保されます。そして投資家はリスクを分散しながら、様々な資産に投資できるようになるのです。

RWAが注目されるのは、これらのようにトークンを使うことで、誰もが世界中のあらゆる資産に投資できる可能性があるからです。

注目すべきRWAプロジェクト

アバランチ(AVAX)

アバランチは、RWAトークン化の先導的存在として急成長しているブロックチェーンプラットフォームです、そしてレイヤー1ブロックチェーンでもあります。

アバランチは現在の金融システムと分散型世界や暗号通貨を繋ぐ、RWAプロジェクトの標準チェーンを目指しています。

注目ポイント

アバランチ・ビスタ・イニシアチブ
アバランチが最近立ち上げたこのイニシアチブは、アバランチブロックチェーン上で発行されたRWAに対し、最大5000万ドル購入するというものです

トークン化の価値を示し、伝統的な投資商品のトークン化バージョンをアバランチ生態系にもたらすことを目的としています。

対象となる資産は、株式、クレジット、不動産、商品など広範囲に及び、ブロックチェーン系資産も含まれるのがポイントです。

それに加えアバランチはJPモルガン、シティグループと提携し、両社はアバランチの技術を使ったRWAトークン化を実験しています。

チェーンリンク (LINK)

チェーンリンクは、スマートコントラクトが実世界のデータや外部APIと対話できるようにする分散型オラクルネットワークを提供するプロジェクトです。

注目ポイント

実世界資産のトークン化

チェーンリンクは、スマートコントラクトをオフチェーンデータと安全に接続するインフラを提供し、実世界資産のトークン化を可能にします。

現在最も注目すべきは、クロスチェーン相互運用性プロトコル(CCIP)で、チェーンリンクのCCIPは、異なったブロックチェーン間での実世界データの統合を可能にします。

そのため様々な現実世界の資産をトークン化することができるのです。

より、RWA分野における重要プレイヤーとしての地位を強化。

これらプロジェクトはRWA界を先導し、RWA全体の市場規模が大きくなればその価値も高騰すると考えられています。

RWAの未来は?

結論から言うと、RWAのトークン化は、今後さらに広がりを見せていくと考えられます。

日本だけにとどまらず海外でも、大手金融機関が次々とブロックチェーンを用いたRWAトークン化に参入しています。ブラックロック、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、HSBCなどの大手企業が既に本格的な取り組みを始めています。

これは伝統的金融においても、RWAが大きな可能性を秘めた成長資産であることの表れでしょう。市場レポートによると、RWA市場は今後10兆ドル規模に成長すると予測されています。

RWAトークンは、誰もが世界中の実資産に分散投資できるようになることで、金融の民主化を加速させる存在となり得るでしょう。新時代の投資と資産運用を切り拓くRWA、その可能性はまだまだ無限大なのです。

2025年の暗号通貨のブルマーケットで注目すべき業界5選にも入っているRWA、調べてみる価値があります。

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