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ブラックロックが資産をトークン化するRWAへ参入か?

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Takumi

2024-4-26 1:45

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目次

絶えず進化し続けるブロックチェーンと暗号通貨の世界、Web3.0では、現実世界の資産のトークン化(RWA)という比較的新しい業界が人気を集めています。株式や債券から不動産まで、Ethereumのようなブロックチェーン上のデジタルトークンとして発行することができます。そして超巨大な資産管理会社のブラックロックがRWAに参入し始めたことが話題に上がっています。

ブラックロックがイーサリアムと資産のトークン化をすすめる

現段階で最前線にいるのは世界一の資産管理会社であるブラックロックです。数兆米ドル規模のブラックロックは最近、イーサリアム上にBlackRock USDの機関デジタル流動基金(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity)を立ち上げました。BUIDLトークンが代表するこのファンドは、ステーブルコインのように米国の現金に紐づけされています。

BUIDLに投資をするためにはERC-20 BUIDLトークンを専用のプラットフォームで購入するだけです。

しかしブラックロックは、Securitize、BNY Mellonなどの企業と提携して、トークン化された資産のエコシステム全体を構築しようとしています。BUIDLトークンを2番目に使われるステーブルコインのUSDCと交換し、ブラックロックの資金プールをより活発にさせ、DeFi分野へもスムーズに移行できるようにする計画もあります。

RWA の利点と影響

RWAが注目を集めているのには正当な理由があります。Ethereumのようなパブリックブロックチェーン上の資産をトークン化することで、今までに無かったレベルの透明性、効率性、アクセシビリティが約束されます。

24時間365日いつでも取引可能: トークン化された資産は銀行営業時間だけでなく、24 時間取引することもできます。

カウンターパーティリスクの軽減:分散型ブロックチェーンは仲介者の必要性を排除します。ミスや不必要な出費が無くなります。

プログラム可能な「スマート資産」:スマートコントラクトを介して資産がプログラム可能になり、自動化が可能になります。

コスト削減: トークン化により、管理およびセキュリティのコストを大幅に削減できます。

Boston Consulting Group によると、ブロックチェーン関連の年間効率節約で $2,000 億米ドルが削減されたため、RWA のトークン化は 2030 年までに $16兆米ドルに達する可能性があります。

Web3とWeb2間での資産の橋渡し

Web3の世界では、Ondo Finance のようなプロジェクトは、重要なオンランププロジェクトとして位置付けてられています。オンドはOUSGの基金をトークン化し、OUSG から $9,500 万米ドルを BlackRock の BUIDLファンドに投資しました。これによりOndo Financeは現実資産と分散型資産の間の橋渡しに成功した最初の企業の1つとなりました。そのニュース以降、ネイティブトークンであるOndoが20米セントから80米セントまで一気に高騰する動きも見られました。

RWA市場の未来は?

ブラックロックやJPモーガンなど様々な大企業が参入を始めているとはいえ、規制上のハードルはまだまだ残っており、主流になるのはまだ数年先でしょう。現在は現実世界の資産をブロックチェーン上へトークン化することで、次世代のデジタルファイナンスの形を作っている最中だともいえます。

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